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ラベンダーと星空と

−かなり久々の富良野・美瑛−



約ひと月前ですが、ほぼ20年ぶり(それ以上かな)に北海道は富良野・美瑛を旅してきました。今も暑いですが、今年の7月は殊に異様な暑さに見舞われたので、花が一面に咲いていて涼しくて、どーっと広いところに行きたい!というわけで富良野を再訪することに。天気は大丈夫か、花は咲いているかなど懸念はあったものの、ひとまず羽田から旭川空港へひとっ飛び。

北海道というとグルメ旅というのを思い浮かべる人が多いようで、今回、道央の富良野と美瑛しか行かないと言うと、勿体ない、もっとあっちこっち行って沢山食べてくればいいのに、と何人かに言われました。しかしながら「食」は今回のテーマにあらず、でしたのね。
まぁ、旅には人それぞれに、どうしてそこに行くことにしたのか、何が目的なのかは違うわけで、この度のワタシと相棒の北海道旅行は、一面の紫色の(または色とりどりの)花のじゅうたんを見に行きたい!という欲求だけがあったのでした。
北海道にはスキーのニセコに始まり、富良野・美瑛、小樽、釧路、函館と過去5回は旅しているワタシ。特に函館に旅した時には美味しいものをしこたま食べたし、レトロ建築も楽しみました。
だから今回はただ、一面の花のじゅうたんを久々に見たかったのです。



日程も、富良野・美瑛を旅するなら7月が最適であり、学校が夏休みに入って家族連れがドっと増える時期を外しつつも、花はもう咲いていそうな頃を選ばなくてはならないので、かなりピンポイントで狙いをつけて宿と飛行機を予約し、それは上手くいったと思いますが、いや〜、本当に中国&韓国人観光客って多いんですね。どこでも大勢見かけましたわ。

富良野でラベンダーといえば富田ファームなわけですが、富田ファームでワイワイ言いながらラベンダーの前でポーズをとっていたのは日本人より中国&韓国人のほうが多かった気がします。
中国、韓国だけではなく、ベトナムやタイからも旅行者が訪れているらしい様子で、この傾向は今後ますます増えていくんだろうねぇ、と話しつつ、我々も少し花畑から離れ気味に写真を撮影(笑)









富田ファームでは一応、無添加のラベンダーソープや、天然ラベンダーオイルの入ったルームスプレーなどを購入。中でも気に入ったのは匂い袋用の袋。ラベンダーカラーの紗のような生地で作られた袋で、ワタシはこれに我が家のラベンダーを切り取ったものを入れ、匂い袋を作ろうと思った次第。毎年ラベンダーが咲くと花が開ききる前に切り、花だけでなく葉も茎もいい匂いがするので、三角コーナー用のネットに入れてタンスや引き出しなどに匂い袋として入れていたのですが、ネットには違いないけれども三角コーナー用の袋に入れるというのもどうかと思っていたので、まさにナイスな掘り出し物でした。



富田ファームは入園無料で花畑を見せてくれるんだから、せめて中のショップでお買い物をしないとね。
余談ですが、富田ファームの隣には「とみたメロンハウス」というメロンの直売所やカフェなどのある施設があるのだけど、あれは富田ファームとは経営者が別なんだそうで、親戚同士で双方とも富田さんには違いないんだけれど、あまり仲が良くないんだとか。色々とややこしいらしいです、と今回泊まったペンションのご主人があとで教えてくれました。

しかしまぁ、富田ファームのそれなりの混雑は季節柄仕方がないとして、見たかった一面の紫の花畑を見ることができたのでひとまず満足。様々な種類の早咲きのラベンダーが今を盛りと咲いていて壮観でした。その後、ふらのジャム園の敷地内にある麓郷展望台へ向かいました。麓郷というのはあのドラマ「北の国から」のロケ地だったところですが、今はもう殆ど訪れる人はいないとか。昔、最初に富良野に行った時に、一応「五郎の石の家」というのを見ていこうかねぇ、と相棒と車で近くまで行ったのはいいけれども、石の家に面した道に入るかなり前から大混雑でノロノロとしか進まず、こんなに時間をかけて行って、しょぼい家をちらっと横目に見たってしょうがないよ、という結論に達し、途中で渋滞を抜け出した記憶があります。


木立の奥にあるのが五郎の終の住処のような家らしい

麓郷展望台からの眺めは、緩やかな丘、そして空、その空に浮かんだ表情豊かな雲が印象的でした。ここにもラベンダーが植わっており、はまなすの淡いピンクが鮮やかでした。ふらのジャム園ではひとまずブルーベリーとりんごのジャムを購入。ジャムを買うのはけっこう久しぶりでした。





夕方、宿泊先のペンションへチェックイン。しばらくノンビリしたら夕食というほどよき時間でした。
夕食は、ペンションによくある、ちょっと頑張ったフレンチとか、そういう類ではなかったのだけど、家庭料理をセンスアップした感じの、ごくさりげないものがとても美味しい、なんだか嬉しくなる夕食でした。特に凄く手が込んでいるというわけじゃないのだけど、何を食べても全部美味しく、味覚センスの良さを感じさせるお料理でした。ペンションの奥さんが腕をふるっておられるとか。お味も量も絶妙でした。そのバランスに殊更感じ入ったのは、昨年、伊勢志摩に行った際に泊まったホテルの夕食が、伊勢海老、アワビをメインに、もうこれでもかとばかりにゴージャスな料理がどんどん出てきて、美味しいのだけど量が多すぎて食べきれず、2泊するうちにそこのゴージャス和食に完全に食傷してしまうという残念な状況になったという事があったせいかもしれません。今回の富良野の宿の食事は、味わいと、量のほどの良さが本当に絶妙でした。
「ほどの良さ」って大事ですね。

夕食後一休みすると、宿のご主人が十勝岳の温泉郷に連れて行ってくれました。ご自分が行くついでに宿泊客の希望者を募り、車で温泉まで乗せて行ってくれるんですのよ。富良野は温泉が出るところじゃないのだけど、車で少しいけば十勝岳の温泉郷があるんですわね。日帰り温泉で露天風呂を楽しみました。そしてなんと、曇っていなければ、帰りに星を見られるスポットにも案内してくれるんですわ。この日、日中は日が照っていたけれども夜は少し雲が出て、星は見えないかと思われたのだけど、夜空を彩る「夏の大三角」やカシオペア、雲の合間から天の川さえ見ることができました。首が痛くなるほど空をずっと見上げたりしたのは、ずいぶん久しぶりのこと。周囲に人工的な灯りがなにもない、小高い山の上だからこそ楽しめる星空の光景に暫し時間を忘れました。


夜空の星を撮るようなスキルもカメラもないので、これはイメージ写真なれども、ホントこんな感じの空でした

2日目は、時折小雨が降る天気だったのだけど、久々の美瑛の丘めぐりを楽しみました。そういえばケンとメリーの木だの、セブンスターの木だのって、今時のワカモノには何の事やらって感じでしょうね。ワタシでさえ、ケンとメリーはかろうじて日産のスカイラインのCMだったんだろうな、という認識がある程度で、実際にその木が出てくるCMを見た記憶はありません(子供だったので覚えていないだけかもだけど)。セブンスターの木も同様に、由来はCMやパッケージに使われたからというのは知っていても、それらを実際に見た記憶はないんですわ。だから一定の年代以上の人以外には「なんですか?それ」って感じなんでしょうね。でも、なだらかに続く丘陵に一本の木が立っている風景というのは絵になるし、70年代初頭あたりのCM業界はこの辺の景色を使うのがトレンドだったのかな、と微笑ましい気分にもなりました。


ケンとメリーの木

それから定番中の定番、四季彩の丘にも行きましたわ。曇り空だったので写真日和じゃなかったけれども、カラフルな花の絨毯を眺めました。







そして、美瑛に行ったからには「青い池」にも寄らないとね、というわけで駐車場からちっと歩くのだけど、テクテク歩いて見に行ったら、その前の週までやたらに雨が降った影響で、池は真っ青じゃなく、ヒスイのようなモワリとしたグリーンでした。本来の色だとコバルトブルーのような異様なまでに鮮やかなブルーらしいのだけど、ワタシが見た日はマイルドなブルーグリーンという感じ。それでもその数日前よりはずっとマシになったそうで、3日前だったらただの泥水色だったよ、と地元の人が言ってました。しかしまぁ、この日は感銘を受けるほどではなかったかな。ふぅん、という感じでした。ここは本当に水が真っ青な時に、周囲に誰もいないような時間帯に訪れてみたいところだな、という印象です。


ワタシが見た日の「青い池」

その夜もまた温泉につかり、気持ちよく就寝。2日目は曇り時々雨の天候だったので、星空は望めなかったけれど、初日の夜に見上げた夜空の星の光景はとても印象深く脳裏に刻まれました。

北海道も夏場は日中、25度ぐらいにはなるので、日差しがあるとそれなりには暑いものの、朝晩の涼しさはやはり北の大地。道央にしか行かなかったので2泊3日の旅でしたが、花と星を堪能できて、じんわりと満足度の高い旅になりました。



前回、富良野・美瑛を旅してから20年以上たって再訪してみて、大まかな印象としては、そんなに変わっていないことに何やらほっとしました。次は10年後ぐらいに、また花と星を堪能しに訪れてみようかと思っています。

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